悪質な賃貸物件についての広告に注意ブログ:16-1-18


初老の医師はわたしに告げた。
「あー、肺に穴があいてますね」

いやいや、そんなあっけらかんと言われても…と、
通常ならツッコミを入れたい場面だ。

今ままでに味わったことの無い激痛に耐えながらも、
自分の肺に穴なんてあいていないと信じたい気持ちとは裏腹に、
心もからだも震えていた。

「故郷のご両親にも連絡を」

すべてが初めての体験だった。
故郷を離れ、大学に入学してふた月。
早くも緊急事態だった。

数時間後、親父と母がかけつけてくれた。
わたしは泣いた…
初めての手術が決まり、数本の管がからだに刺さり、
不安が脳に刺さった状態だったから…

「病気なんだから、しょうがないだろう。
頑張れ。大丈夫、手術すればすぐに治る」と
親父は何度も頷いた。
まるで自分にも大丈夫だと暗示をかけているかのように…

手術が終わり、
親父も母も仕事があるので故郷へ戻っていった。
散々、これでもかというほど励ましの言葉を浴びせられた。

「もう大丈夫だから。早く帰りなよ」
そんな強気な言葉をわたしは最後に投げた。

本当はまだまだ不安だらけで、
誰でもいいから早く助けてくれ…と願っていた。

何とか退院となり、一人でアパートまで帰った。
久し振りのワンルームの部屋はひっそりとしていた。

「あれ」
一歩、中へ踏みこんで、わたしは思わず声を漏らした。
入院前とはテレビの大きさが違っていた。

残されていた一枚のメモには、
「退院おめでとう。目が悪くならないようにテレビを買っておきました。
古いテレビは持って帰りますね。母より」

心臓に穴があきそうなくらい嬉しくて、感謝をした。
わたしは医者に救われたのでなく、両親に救われたのだと思った。



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